2011年5月11日水曜日

麓 その2

今まであまり気にしたことがなかったけれど、世の中には

流産や死産や誕生死を体験した人がたくさんいて、

母子ともに健康が当たり前じゃないことを知りました。



もし麓がひとりめのこどもだったら、私たちは深い悲しみの

底から抜け出せなかったかもしれない。



私たちは毎日息子に感謝しています。

麓が亡くなった日でさえ、私たちを笑わせてくれた

甘えん坊のひょうきん者。



麓に供えたおやつを羨ましそうに見つめ、走り寄り

手に取る。「麓はいいよって言った?」と聞くと、

自信満々に「うん」と頷く。

結局供えたおやつは全部息子に食べられてしまった...



棺を開けて「じゃじゃ~んっ!」と言い、麓との

お別れのときは普段通り「じゃあね、ばいばい!」と

手を振った。



それはそれは目まぐるしい、涙と笑いを繰り返した日々…

二歳児パワー恐るべし。



麓もきっと空で笑っているよ。



明日4人で家に帰るけど、麓の一部はここに残っている

ような気がしてならない。



ここだけじゃなくて、きっといろんな人の胸に残っている。

おおきい山の麓みたいに、これからも私たちを包んでくれる。



麓のおかげで、もう生きるのも死ぬのもこわくない気がします。



ああ、誰か、そしてどこかとの別れを寂しいと感じる

なんてひさしぶり。



またいつか、出会うまで。

また笑顔で暮らしていこう。




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