2012年7月31日火曜日

WEEK38:涼夏



いよいよ予定日まで1週間ちょっとです。

すぐにも産まれそう、という感じではありませんが、昨日

から赤ちゃんが下がってきているような感覚があります。



今日街に出て用事を済ませれば、やりたかったことは全部

終わるのですっきりです。



蝉の声も賑やかになり、週末にはお祭りがあります。

先日夫ともやい工藝で一目惚れした甚平を息子に買いました。

愛知県有松の豆絞りで、昔ながらの板締めで染められた

ものです。




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気分はすっかりお侍さん。段ボールで作った剣をもって

お父ちゃんとチャンバラ三昧です。



そして私はずっと欲しかったガラスの作品を我が家に

連れて帰ってきました。




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ガラスの再生利用にこだわる沖縄奥原硝子の水差しです。

琉球ガラスは戦後アメリカ軍により持ち込まれたコーラ、

ジュースの空き瓶を利用することで急速な発展を遂げたそうです。

ユニークな形は「ペリカンピッチャー」と名付けられています。

注いでも氷が飛び出ない形。花瓶としても使えます。




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岡山県倉敷 小谷栄次さんのガラス。倉敷ガラスの創始者、

小谷真三さんの息子さんです。



我が家では子どもにも陶器・磁器の食器を使っていますが

なぜか一度も割れたことがありません。親が食べている姿を

みて、自然に箸や器の持ち方を器用に真似しています。

家族がそれぞれ自分用の箸や茶碗を使うのは、日本人特有の

文化だそうです。その文化も西洋食器の流入とともに失われ

つつあるとか。



手仕事の食器を使いはじめると、機械で大量生産された

いくらでもコピーできるものが、とても味気なく感じるように

なりました。丈夫で割れないのは確かに便利ですが、本当に

大切にして長く使いたい、とは思えないものばかりです。



愛情を込めて、こどもにのこしたいと思えるものをこれからも

使っていきたいと思います。



今年もクーラーなしの我が家。

風鈴の音や団扇、ガラスの食器で夏を涼やかに過ごしたいです。








2012年7月24日火曜日

ふたたび、Timorをおもう



今月の初めに見た映画、「Canta! Timor」。

この映画は本当にいろいろなことを感じさせてくれました。



事実を知らないことが、たくさんの罪を生んでいること。

日々、日本で、世界で、自分の生活で起きていることの

真実を知る大切さ。そのために物事の裏側を見る必要性。

知った事実を、自分の人生に散りばめられているあらゆる

選択肢に生かすこと。



一番に感じたのはそのあたりだったのですが、あの映画が

ただのドキュメンタリーよりも心に響いた理由は「人々の

あるべき姿」を日本人に思い出させてくれるからでは

ないかと思いました。



東ティモールの人々の多くが、いまだ古の日本人のように

大地とともに暮らし、精霊や見えない力を信じて暮らして

いること。そういう暮らしのなかでは人々が「人の力が

及ばない物事があることや、人間はすべてをコントロール

できないという事実」をきちんと受け入れているのです。

だから自然に対してもコントロールするとか、守ってあげる

とかではなく、自然によって人が生かされていると考える

ことができるのでしょう。



ところが現代のわたしたちときたら、すべてを自分の手で

コントロールできると信じ込んでいるかのようです。



戦争で薬によって兵士の心をコントロールし

ピルを使って女性の妊娠や出産をコントロールし・・・



先日の新聞では、自民党が「九州の豪雨で起きた土砂災害は

治水対策がなされていないせいだ」とし、新たなダム建設や

治水工事を進める必要性を民主党に進言したとか・・・



あんなに大きな事故が起きて、今も苦しむ人が大勢いる

というのに、人間が制御できないものを何千年も抱えなければ

ならない原発の問題・・・



本来は病気を予防するためにどうしたらいいか?を考える

ことが重要なのに、病気という結果を取り除くことだけに

重きをおいて、人間本来が持っている免疫力や治癒力には

見向きもしない現代医療・・・



自然のものが取れなくなったら、養殖で確保する漁業。

遺伝子組み換えで都合良く作物を成長させる農業。



コンクリートで土地を埋め尽くして自動車を増やし、

花粉症や自動車事故に苦しむこと。冷暖房で気温を

制御し、地球の気温が制御できないと嘆くこと。



すべては「人間がコントロールできる」という思い込みから

うまれているような気がします。

街中で車に乗っている人がものすごい勢いでクラクションを

鳴らして前の車を責め立てる、という小さな出来事からも

同じ精神状態を感じるのです。



本当は解決するのが簡単なことなのに、事実が隠され、

解決法が複雑に歪められて見えなくなってしまう世界。



自然が奪われると、心も奪われてしまうことを、この映画から

学びました。自然によって自分が生かされているという気持ちを

もった人々が、少しずつでもその心を伝えていくしかない。

こどもたちに伝えなければならない。そう思います。




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2012年7月18日水曜日

三つ子の魂



日々こどもと過ごして気付くことは、3歳前後の子育てが

いかに大切かということ。



学生時代、心理学の本で「乳幼児は自分と自分以外のものと

接し、離れることで自我を形成していく」と読んだ記憶が

あります。
生まれてすぐにおかあさんのおっぱいと接し、

それからおかあさんのからだに抱っこされ、やがて一人で

立って歩くようになる・・・



3歳の息子には今まさに強い自我が芽生え始めています。

ママに思いきり甘えたり、突然突き放したり、愛着を

持ったものをわざと投げて乱暴に扱ったり。かつてない

両極性にとまどってしまうこともありますが、これこそが

自我を形成していくための過程であり、押さえつけては

いけない衝動なのだと感じます。



父親の存在は、そのようにして少しずつ母親から離れ、

自分と世界との距離を測りはじめるときのものさしになる

重要なものなのかもしれません。




自分の道を歩んでいくためには、くっつきすぎても離れすぎ

てもだめで、その感覚は3歳にしてすでに磨かれているのだと

実感しています。

でもその一歩を踏み出すためには父と母の絶対的な愛情が

必要で、完全に自我が形成される15〜16歳まで、その愛情は

大切な蓄えとなるんだと思います。



しかしこどもの母親に対する結びつきはこんなにも圧倒的で、

強烈なものか、と驚きます。ひとりの人間の自我の形成や、

精神状態の在り方に自分が思いきり関わっているなんて。

これはどんなことより重要で、情熱をもって取り組むべき

人生一番の大仕事ではないかと・・・

毎日が発見だらけです。




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2012年7月17日火曜日

34th Birthday



昨年に引き続き、誕生日はかねよ食堂で過ごしました。



ここはテーブルで食事しながら海で遊べるので、子連れには

最高の場所です。しかも波のない入り江で見晴らしがよく、

小さな子どもでも安心して海に入れます。

シャワーやBBQの設備も充実していて、大人数で来ても

楽しそう。





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おいしいランチとドリンク、ケーキまでいただき、

3人で心から楽しみました。

海にいると息子がほんとうに生き生きしていて

物に溢れた生活は必要ないことを感じます。





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夫と息子は海で大はしゃぎ。

私はそんなふたりを眺めてのんびり過ごしました。

心地よい風と、ほどよい太陽の光。青い空から麓が

私たち4人を見守ってくれているような気がしました。



33回目の誕生日を迎えたときより、少しだけまるーく

大きく、外向きになれた気がする、34回目。

こどもに残す未来についての懸念はたくさんありますが、

歳をとるほどに人生が味わい深いものだと思えている

のはとても幸せです。





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2012年7月13日金曜日

手仕事と自然環境と心の美しさ、あるべき姿。



今から10年前、鎌倉もやい工藝の店主久野恵一さんは、

現代生活を美しく彩る手仕事の世界をめぐって話し合う

「手仕事フォーラム」という集まりを作りました。



私は1年前にその存在を知り、ずっと興味を持ってきましたが

子育て中ということもあり、イベントなどに参加することが

できないので、ブログなどを見るだけでした。

でも知れば知るほど手仕事フォーラムの活動を応援したくなり

先日フォーラムの会員になりました。その後送られてきた

会報を読み、「これこそ私たちが残すべきものであり、すすむべき

道である」と感じるようになりました。



会報に載っていた文章を読んだ瞬間、今まで私の中で点として

存在していたキーワードがひとつに繋がったのでした。

手仕事、環境問題、見えない力、「Canta!Timor」を見て

感じたこと、戦争、原発、麓の死、吉村正先生の言葉、衣食住、

自分の仕事・・・すべてが線になって心に染み込みました。



以下、会報「SILTA 1号」より抜粋



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手仕事フォーラムがめざすもの



現在の私たちが享受している物質的な「豊かさ」は、環境破壊の

上に成り立っていることを否定するわけにはいきません。

天然資源の乱獲・乱伐や廃棄物による自然環境の汚染という

直接的な破壊だけではありません。「豊かさ」を求める人間の

巨大なエゴは、時として戦争という最悪の環境破壊を引き起こす

こともあります。

こうした世紀末的な状況に直面し、「破壊の速度を緩めなければ

ならない」という運動が各方面で起こっています。しかし、

私たちが、環境破壊を前提とするライフスタイルを根元から

断たなければ、問題を解決することは出来ないでしょう。



人間が、その能力以上のことを行えなかった時代の人間の生産行為

ー手仕事のものづくりーは、そのまま自然の営みの一部として、

自然界の現象や生態系と共存していました。ところが技術の発達

により、資源の収奪が可能になった現代の工業的なもの作りは、

自然を破壊し、ひいては人間の未来をも奪おうとしています。

先端技術をひていするわけではありません(実際、使い方さえ

間違わなければ、技術は素晴らしいものです)。しかし、

私たちが環境破壊を前提とする豊かさではなく、真の豊かさを

目指すならば、かつて自然と共生していた時代のものづくりの

価値の大きさを無視するわけにはいかないでしょう。

消費者が変われば社会は変わります。「生活の基本である

衣食住には、環境破壊をひきおこさない手仕事の品をとりいれる」

というふうに、私たちが生活スタイルをほんの少しだけ工夫する

ことがやがて大きな力となり、自然と対立する現在の文明の

ありようも改善されていくのではないでしょうか。



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絡み合っていたたくさんの糸。実はシンプルに、紡ぐことで

美しい布に変わっていくことを実感しました。

環境活動や社会活動をしている人でも、「今の経済のしくみ

は変えられない」と考えている人や、自分の生活が工業品で

あふれている人も多いと思いますが、日本には手仕事があり、

そこから大きな仕組みも変えられる可能性があること、

もっともっと知って欲しいです。



今後少しずつ時間ができたら、夫と協力しあいながら

活動に時間を割いていきたいと考えています。




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新潟県 佐藤多香子さんの裂織。

この世にふたつとない模様。日本人の美しい文化です。



裂織(さきおり):Wikipediaより



木綿の肌触りのよさは多くの人を魅了したが、古布とはいえ

安いものではなかったため貴重品として「使い切る」文化の中で

裂織文化が発展した。



1.まずは端切れを縫い合わせて着物にしたり、炬燵布団にしたり

して使い、擦り切れるとそこにまた継ぎを当てる。

2.布がくたびれてくると、今度は縫い目をほどいて端切れに戻し、

それを裂いて長い紐にする。安い麻糸を経糸とし、緯糸に端切れの

紐を用いて機を織ると出来上がるのが、狭義の裂織である。

3.さらに裂織が使い古されると、最後は裂いて組み紐に作り直し、

背負子などに利用された。

4.最後に紐の端に火を付けるとゆっくり燃えるため、農作業中に

煙を虫除けとして使い、灰は土に返った。



このように最後まで布を捨てることなく活用し、次々に新たな用途

へと甦らせる文化を背景として裂織は広く行われた。

古手木綿にはさまざまな色合いの端布が混ざっており、その継ぎ接ぎで

色の組み合わせを楽しんだり、次いで裂織を織るときには緯糸となる

端切れの微妙に異なる色合いの組み合わせを楽しむなどして、民芸品

としての性格も帯びるようになる。






2012年7月12日木曜日

7月の風景 その3



熱くなるとやっぱりからだが自然に求める。

水分をたっぷり含んだ夏の野菜と、酸っぱいもの。

出産前足がつりやすいのは鉄分不足が原因と聞いたので

近頃は海藻を多めにしています。





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生食まぼちゃ、きゅうり。トマト。

とても色がきれいです。

小さく切って、レンズ豆とキヌアを混ぜたサラダに

してみました。





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糠漬けも順調。少しずつ水分が増えてきたので、精米で

でる糠を混ぜました。また、糠のレシピを調べたら

ふりかけが簡単でおいしそうだったので、さっそく作って

みました。

糠、大葉、のり、ごまを煎って混ぜるだけです。





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そして、やっと味噌の「天地返し」もやりました!

産膜酵母がいっぱい!




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引っ越して2年弱。家で過ごすことがこんなに楽しいのは

部屋に射す光や、窓から見えるたくさんの木々や、大工さんが

ひとつひとつ組んだ杉の梁や、手作りのうつわや家具のおかげ

でもあるような気がします。



些細なことのように思えますが、夫婦が同じような生き方を

求め、同じような生活様式やものに対する考え方を持っている

ことは、とても貴重で大事なことだと日々感じます。

違う場所で生まれ育ち、違う経験をしてきた夫が、私を

深く理解するために努力してくれたこと。

本当にありがたや〜、なのです。











2012年7月10日火曜日

7月の風景 その2



7月に入ってから、すでに2本の映画を観ました。

「Canta!Timor」と「ピナ・バウシュ 夢の教室」を

どちらも逗子のCINEMA AMIGOにて。



映画を観に行くのは数年ぶりなので、それだけでもう

うれしかったのですが、素晴らしい映画をセレクトして

上映するとても素敵な場所が近所にあることもうれしいです。



「Canta!Timor」は以前から気になっていた映画でしたが

予想以上にショックを受ける内容でした。東ティモールが

どこにあるかさえ知らなかった私。でも自分の生活がその

場所で暮らす人々に影響を与えていると知り、何かせずには

いられなくなりました。まずは多くの人に観てもらうこと。

事実を知ったら、現代の人間の生き方を変える必要があると

気付く人が増えるかもしれない・・・そこに希望を抱いています。



見えない力の存在を受け入れることの大切さ。

しみじみ感じました。

そして息子と一緒に何度も観ている「天空の城ラピュタ」の

「どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの

かわいそうなロボットを操っても、 土から離れては

生きられないのよ」というセリフが頭に浮かんだのでした。







今後の上映スケジュールはこちら。

鎌倉の「亀時間」や「ソンベカフェ」でも秋に上映予定だそうです。



今月はさらにもう1本鑑賞予定。

来週「地球交響曲第七番」が出産前の映画見納めです。

誕生日に鑑賞予定だった出産にまつわる映画「うまれる」は

定員オーバーで断念。産後ぜひ夫と見に行きたいです。









7月の風景 その1



我が家のインターネット接続が切断されていたため、久々の

更新になってしまいました。やっと復活です!



��月生まれの私は夏が好きなあまり、いつも夏が来る前から

夏が終わる予感を胸に抱いています。そして夏が終わるたびに

どこかに何かを忘れたような感覚におそわれています。




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でもこの夏は、仕事で部屋の中に閉じこもることがなく、

朝から日が暮れるまで、夏の光を浴びていられるのがとても

贅沢です。そしてやっぱり、じっとしていられず歩き回って

います!



とうとう臨月に入り、来週以降はいつ産まれてもいい状態。

震災とともに臨月を迎えたあのときが嘘のように穏やかな日々

を過ごしています。その穏やかさを支えてくれているのは、

日本の手仕事や民藝にかかわる時間。



先日は友人と日本民藝館へ行ってきました。



開催中のバーナード・リーチ展も素晴らしかったのですが、

建物の雰囲気、美を見出した柳宗悦、それを受け継ぐ人々の

「眼と心」に改めて感動しました。



日本の手仕事は、「文化的環境問題」ともいわれており、一度

失われたら元に戻すことは大変難しいもの。

手仕事を守り伝えていくことは、日本人が地球環境や人間の心を

健全に保っていくための大事な役割を担っていると感じるように

なりました。

暮らしの中でできること、たくさんありそうです。




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「民藝の教科書」

自分が使っているうつわをどんな人が作ったか?が見えるのは

うれしいことです。それによって作り手と使い手の「愛情」と

「愛着」が作品へ吹き込まれるような気がします。



日本人が独自の風土の中で作り上げて来たもの。その美しさ

を知り、伝えていくことで日本に生まれた幸せを感じさせて

くれます。機械的な物よりも自然なものを好む人はきっと

共感できる世界です。ぜひいろんな方に触れて欲しいです。




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来週はこの展示を夫と見に行く予定です。



「知ることで見えてくる。見えることで行動できる。」



これは私の産休中のキーワードです。手仕事以外にもそれを

感じる様々な体験ができています。それについてはまた後日...