2011年6月28日火曜日

見えないもの

忘れてしまいそうなので、今日の出来事メモ。



保育園に息子を迎えにいって、自転車でふたり話していたとき

突然息子が言ったこと。



「あく、あく」

「びょーいん、いっしょ」

「たったったー」



翻訳すると...

「麓と一緒に病院で走った」と。



なんのつながりもなく、突然そんなことを言うので

驚いてしまいました。

お昼寝の時間に麓の夢でも見たのかなあ。

麓が病院にいたことなんて、息子は知らないはずなのに。



やっぱりこどもは見えないものが見えているようです。

そして息子の心の中にしっかり麓が生きていることが

とてもうれしかったです。



みんな、麓を思っているよ。



今週末は同じ体験をしたママさんたちにお会いしてきます。

たくさん麓のことを話して、たくさん他の人の体験を聞いて

少しでも見えないものを分かち合えたらいいな。




2011年6月27日月曜日

鎌倉 今日の波 again

由比ケ浜

サイズ:コシ〜ハラ

風:ほぼ無風

人数:5人



朝、ランニングがてら海を見に行ったらサイズは

あったものの、かなり混雑していたので産後初の

ロングボード復帰は見送ることに...



午後からは大学時代の友人が来てくれました。

麓のためにひまわりの大きな花束を持って。



いろんなことが起きてから、久しぶりに会ったのに、

いつも一緒にいるような感覚でした。とても楽しく

過ごすことができて、自分の心がだいぶ回復したと

感じることもできました。

麓のことについてブログで書いた後、一番最初に

電話をくれたS女史、いつもブログを見て私のことを

見守ってくれているHちゃん、今日はありがとう。

時間が経つと息子もすっかり打ち解けていました。



��人を駅に送り届けて家に帰ると、Yがいきなり

「よし、海に行くぞ!しかも帰りにホタルを見る!」と

かなりのやる気。昼間海に入ったとき、とても波が

よかったようで、私にもその楽しさを味わってほしい

と思ってくれたみたい。なんというやさしさ。



約1年ぶりのサーフィンは、全然腕が動かなくて、

すぐ疲れてしまったけれど、1本だけちょっと乗れた

ので、とてもうれしかったです。乗ったとき、なんだか

麓と一緒にサーフィンしている気分になりました。


最近何かをするたびに、自分の目を通して、麓も同じ

ものを見て、体を通して同じことをしているような気に

なっています。そしていつも頭の中で話しかけています。

「ほら、麓、これがサーフィンだよ。」



だからこれからも家族でいろんなところに行きたいです。



そして宣言通り、サーフィン後はホタルを見に行きました。

予想したほどはいませんでしたが、家からほど近い緑地に

ホタルを見られる場所があるのは素敵です。

息子も喜んでいたので、ぜひまた行きたいと思います。



ああ、疲れたけど、楽しかったー!




2011年6月22日水曜日

tunnel



SH3F0427



この暗闇をぬけたら、たくさんの光に包まれる。


最初は眩しすぎて、まるで産道を通った赤子のように

慣れない世界に戸惑い、目を閉じて泣いてしまうけれど。

光に目が眩み、何も見えないけれど。

いつか知るときが来る。

この暗闇がなければ、光も輝きを失うことを。

暗闇を歩いた分だけ、きっと見えるものがある。





いろんな人とお話するうちに、失ったものが大きい分、

心は擦り減るのではなく、大きくなれると知り、

ビクビクがだいぶなくなりました。それと同時に

身体もなかなかよい調子。やはり心と身体の結び付き

はすごいです。



この数ヶ月で気付いたのは、やっぱり女性って素晴らしい!

ってこと。と同時に男性もすごい!と。

どんなに短い時間でこどもとお別れしたとしても、

母と子の絆は確実にあって、それは父と子の絆とは

別のものなんだと思いました。



麓を思って夫婦で大泣きしたとき、Yの悲しみは

「麓と一緒に何もできなかったこと」でした。

稜太とは体験できたあんなことやこんなこと…

もっともっと麓と楽しい時間を分かち合いたかった…

でも私の悲しみは「未来」ではなく、「過去」と

「現在」でした。自分の一部がなくなってしまったこと。

母としての愛を注ぐ対象がいなくなったこと。

それはもう理性ではなく本能で、自分にもどうにも

できない悲しみでした。



そんな風に父母それぞれがちょっと違う思いを抱いて、

目的は一緒だけど違う役割を果たせる「夫婦」。



外の世界でたたかって、家族を守ってきた男性。

家族を内側から包んで、受け止める女性。



与える、支える。



たとえ男性がたくさん家事をしても。女性がたくさん

仕事していても。男女それぞれが違うかたちで、

違う役割を果たして、愛を注ぐ家族ってとても素敵。



女性として母として、もっともっと心を大きくするために、

いま私に必要なのは、他人と比べて自分は幸せだと思う

のではなく、自ら幸福を探すこと。



ついつい人と比べてしまうけど、こどもに自分なりの

幸せを見つけてもらうためにも、自分が心から幸せで

いたいと思います。



家族とぎゅっと手をつないで、暗闇の中を歩こう。

もう光はちょっと見えているのです。




2011年6月16日木曜日

いつも、いる。

今日は麓の四十九日です。

我が家は特に仏教にこだわりがないため、法事はしません

でしたが、一応区切りということでお世話になった鹿児島の

皆さんに手紙を出しました。



仕事もはじまって、今まで通りの生活に戻りつつあります。

今まで通りだけど、今までとは違う、生活。



ひとりで家にいるときや、保育園で男兄弟を見ると

「麓が生きていれば今頃は…」と考えてしまいますが、

誰かといるときは笑って麓のことを話せるようになりました。



10ヶ月と2週間という短い時間を一緒に過ごした我が子

でも、いなくなるとこんなにぽっかり穴があいてしまうのに、

何年もたってからこどもを亡くしてしまった人のことを考えると、

その喪失感はいかばかりかと胸が痛みます。



麓がいなくなったばかりのときは、生後2週間しか

生きていなかったから、時間とともにその存在も薄れて

いくのかな、と思っていました。でもいま感じるのは、

麓がしっかりと私たち家族の一員になっているということ。



これからもしたくさんこどもを授かったとしても、

どんなに忘れようと努力したとしても、



忘れることなんて、

なかったことにするなんて、

できない。



私たちは4人家族。

でも、「3人」といわなければいけないときがたくさんあって。

そんなときでも平和な心でいられるように。

3人で心を大きくしていきたいと思います。




5817631185_990e652723-2-1



お兄ちゃんはこの世をなかなか楽しんでいる様子。




2011年6月10日金曜日

涙炎

渋谷毅さんのブログで紹介されていた、ひとつの詩。



シブヤシゲヨシさんという方の詩で、以前も紹介したような

気もしますが、今の気持ちにしっくりくるので、ふたたび。





涙炎



この世はいっぱいだ

泣くも 悲しい

泣くも うれしい

笑ふも うれしい

笑ふも 悲しい

みんな

私はいっぱいだ

涙がこぼれおちる

とても いい





このお方、ほんとうに素敵なんです。すごいんです。

私もほとんど知らないのですが、息子さんが紹介して

くださっている、シブヤさんの研究内容を見るだけで

すごさが分かります。



私が好きなのは、「絵で見るコトバの感情」のなかの



「イノル」





Nihon027



「ソラ」





Nihon079



「シヌ」




Nihon090



心くぐらせ つながるワ


常に私と共にある


無くなるんぢやないヨ



このあたりが、麓への思いとかさなったりして。



スバラシイとおもいませんか?



これから、もっと、知りたいひとです。






2011年6月9日木曜日

ヒトトイト

今日は久しぶりに友人Aちゃんの美容院へ行きました。



顔を見たら心が緩んで、涙が…

「今日はいっぱい癒されていってね」といってくれたのが

嬉しかったです。



大好きな人に会うと自然に涙が出るのが不思議です。

今日は大丈夫だ~と思っていたら、相手が先に涙を

流してくれて、つられちゃったり…

話しているうちにいつの間にかふにゃふにゃと心が

解れて泣いてたり…



でも一緒に涙を流せる人がいるってすごい幸せだなぁ

と感じます。

こんなことがなかったら、私と繋がっているひとにも

「ある感情」を与えることもなかったわけで。



「ある感情」は人によって違っていて、悲しみだったり

同調だったり、気付きや勇気や行動だったり…



それを周りの大切な人に突然与えてしまったのは申し訳

ないけれど、「繋がり」は確実に強まった気がするのです。



麓が紡いでくれる蜘蛛の糸。流れた涙は露になって

糸をすべり、輝きを増してくれるかな。




SH3F0422



息子と並んで乗ったブランコで、ふたり上を見上げると、

葉っぱの間からきらきら光がもれて、息子は「眩しい」

と言いました。




SH3F0423







2011年6月4日土曜日

ROKU photo diary

我が家で一番たくさん麓の名前を呼んでいるのは、

息子です。



部屋の中で遊んでいると、突然おもちゃをもって

麓のところに行って、「どーじょー」と言います。

しゃっくりが出ると「あく(ろく)」と言います。

麓がよくしゃっくりをしていたことを覚えている

みたいです。赤ちゃんの写真を見ると、麓じゃ

なくても「あく」と言います。



自転車のサドルを指差して、「ママ、あく」

と言われたときは、「ママと麓で乗っていいの?」

と言いながらうるうるしました。



きっと麓は優しいお兄ちゃんのこと、空で見守って

くれているはず。息子にとって、麓がしっかり家族の

一員になっているのが、嬉しいと同時に切ないです。





SH3F0323



お別れするときがくるなんて、思いもよらなかった

あのとき。



もっと苦しそうな顔をしていたら、みんな麓の病気に

気付いたかもしれないよ。





SH3F0327



それなのに、ずっとこんなに穏やかな顔をして、

ママは油断をしていたよ。ママどころか、小児科の

先生や産婦人科の先生だって、麓の病気に気付かなかった。



それが麓の選んだ道だったのかな。

私たちに喜びだけを遺してくれたのかな。



お坊さんが言っていた。

産まれてすぐに亡くなってしまった子は、病院に

いたときの写真が多い。こんなに穏やかで元気そう

な写真ははじめて見た、と。




SH3F0333



自分を責めることはあまりなくなったものの、ときどき

頭で想像してしまう、「もうひとつのシナリオ」。

もしあのとき、すぐに気付いていたら...

同じ病気でも助かる赤ちゃんはたくさんいるのに...

産まれたときは元気そうだったから、すぐ手術したら

きっと生きられただろうに...



考えて迷って辿り着くのはいつも同じところ。

10ヶ月と2週間一緒にいられてよかった。

もし今のように医療が発達していなければ、助かり

ようがないのだから、それが麓の生き方だったんだ。



まだまだこの心が癒されるには時間がかかりそうだけど、

いつか麓の写真を穏やかな心で見られるようになる日が

くるのだと思います。



私たちのところにきてくれて、本当にありがとう。



麓のおかげで、息子との接し方が少し変わりました。

すごく元気だけど、彼の小さな体はとても脆くて、

麓と同じ尊い命。そう思ったら、一緒にいてとても

やさしい気持ちになります。

いままではイライラすることもあったけれど、今は

一日中息子に助けられ、癒されています。



ふたりとも、ほんとうに、すてきなこです。

私の大切な大切な息子たちです。


なんだか最近、いつも同じようなこと、書いているなあ。

でも少しずつ、涙の量は減っています。








2011年6月2日木曜日

あの庭からの贈りもの

鹿児島のあの庭から、梅が届きました。

叔母から届いた荷物には、たくさんの梅と一緒に

私たちが耕した畑で育った胡瓜も二本入っていました。



Yとふたりでさっそく梅シロップと梅干しをつくる

ことにしました。





SH3F0409



水に4時間ほど浸けて、へたを取りよく洗います。




5780327230_795687cf38



梅シロップは、梅にフォークで穴をあけて、熱湯

消毒した瓶に砂糖と交互に入れて密封するだけ。

てんさい糖と黒糖を両方使ったら、模様のように

なりました。




5783684896_d1fb41cfb5



梅干しはなるべく傷がつかないように塩と交互に

入れます。ビニール袋に水を入れた重しをのせて

密封。翌日には「梅酢」がじわっとでてきました。



私たちが参考にした作り方はこちら



梅のある生活



梅シロップは10日ほどでできるそうです。

それまでひたすら瓶を振ります。



息子は鹿児島で梅ジュースが大好きになったので

早く飲ませてあげたいな。



鹿児島で見つけた「自分でつくる」生活。

季節ごとに自然の恵みに感謝しながら生きて

いきたいです。