2011年7月25日月曜日

回帰願望

還りたい、帰りたい、あの頃に。

鹿児島がきっかけなのか、麓がきっかけなのか。
もともとそうだったのか、よくわからないけれど。

今とても惹かれているのは、人々が八百万の神を、
大地を、太陽を、信仰していた頃の心や生命力。

見えないものを大切にし、自然に敬意を払い、
限られたものの中で限りない幸福に満たされて
暮らしていた人々。

産まれることや死ぬことが、医療ではなく神の
領域であった時代。薬に頼ることなく、生活
すること自体が、人々の生命力を培っていた時代。




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鹿児島から戻って以来、Yは朝起きて家を箒と雑巾で

掃除するようになった。最初のうちはきっと、麓を失って

破れてしまった心を安らげることに役立っていたのだと

思う。破れた心が徐々に繕われた今でも、朝の掃除は習慣

になった。私もほんのときどき、掃除を代わる。



箒と雑巾で、無垢板に触れる心地よさ。

全部終わると、うっすら汗をかくくらい運動になる。

そうか、生活するってこういうことだよなあ、と思う。

電子レンジをなくして、テレビをなくして、掃除機を

なくして、なるべくプラスチックをなくして、気付いた

ことがたくさんある。

便利な生活でどれほど生命力を感じる暮らしから

遠ざかってしまったか。



まだまだ便利なものに頼ってばかりだけど、少しだけ

近づきたい、少しずつ、あの頃の暮らしに。

土を触って、山に入って。



山で走るたびに、いつも自然に手を合わせ頭を

垂れてしまう場所がある。家のすぐそばにそんな

見えない力を持った場所があるのはうれしい。




今日もすべての想像力と命に感謝して眠ります。




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