2012年1月18日水曜日

静かなる炎



最近家ではすっかりインターネットから遠のいてしまい、

何をしているかといえば、眠気につつまれているか、本を

読んでいます。



たまたま2冊の興味深い本が手元にあり、普通なら1冊ずつ

読むのですが、タイプが違いすぎるのであえて交互に

読んでいます。その日の気分に合わせられるし、疲れない

ような気がするのです。



その2冊は、

「春になったら苺を摘みに」梨木香歩

と

「落日燃ゆ」城山三郎



どちらの著書も初めて読むものです。

初めて読んでいるのに、とても面白く、どちらの著者にも

共感を抱けるのは、本をすすめてくれた2人が、私のことを

理解してくれているからだと思います。



前者は著者が学生時代を過ごした英国での体験を綴った

エッセイ。でも、エッセイと呼ぶのに違和感を感じるような

示唆にとんだ内容。生き方を貫くことについて問いかける

深い文章に、著者の繊細さと知的さを感じました。



一方後者は、東京裁判で絞首刑を宣告されたA級戦犯のうち、

ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅についての

生涯を描いた小説。私の苦手な主観を感じるような内容ではなく

淡々とその時代に起こったことや広田自身についてを書くという

語り方がとても気に入りました。



こんなに違う内容なのに、交互に読んでいるせいか、共通点を

しばしば感じます。



感じ方や書き方がとても客観的であること。

とても情熱的な人生なのに、常に平静を保っていること。

使命を感じ、生き方を貫いていること。

十分に知識を重ねた上での、平和・博愛精神をもっていること。



きっと自分もそんな生き方を求めているのだろうと思いました。



印象に残った文章、いろいろあるのですが、以下

「春になったら苺を摘みに」梨木香歩著

より抜粋しました。



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私はクリスチャンではない。

それなのにこの何十年か頑固な山羊のようにその回りばかり

うろうろしてきた。神を信じているかと単純に尋ねられれば

今でもそのたび真剣に考え込み、「それはあなたの定義する

神という概念による」とまじめに答えてしまう。

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ひとつひとつの物事を真摯に受け止め、学び、熟考し、自分

なりの答えをまた真摯に伝えること。

それは当たり前のようでなかなか出来ないことであり、愛や

情熱を感じることであり、自分がとても深めたいものです。






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